生活、音楽、吉井さん
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SURL review of us Asia Tour 2023
9/5 Tue. Daikanyama UNIT
Start 19:30
End 22:15
新幹線の終電にギリギリ間に合うであろうタイムリミットは21:35。21:20を過ぎて、私は時計を見るのを辞めた。まだアンコールにも差し掛からないライブを誰が諦められようか!!明日のことなんか考えない、そう決めてからのあの例えようのない楽しさ。やっぱり間違いなかった、初めてふれた生のSURLは、そこまでさせるのに十二分の魅力のあるバンドだった。
猛暑がようやく落ち着いてきたと思ったら、台風が近づいていたからか風が強くて蒸し暑い9月の日。邦楽が中心ではあるけれど、国内外の音楽をそれなりに聴いてきてロックのライブ参加歴も長くなってきた中、アジア圏のインディーズバンドに惹かれたのは初めてのこと。場所、イベンター、客層、演奏時間、文化...何もかもが未知の世界で寝不足のチキンハート、なんとか代官山の会場まで無事辿り着く。まあ、代官山なんておしゃれな街のライブハウスでやるんだし、怖がること全然なかったんだけどね笑。
開場時間が近づいたころには、韓国語を話す20代くらいの女の子達や対バン相手のリーガルリリーのツアTを来たファンが集まってきた。正直、自分の整理番号があまりにも早くて客入りを心配してしまったんだけど、そんなに心配するほどじゃなくてちょっと安心。リーガルリリーのファンもいたし、日本でのライブに駆けつける熱心な韓国のファンの方の思った以上の多さにびっくりしたくらいだった。
場所は初めてだったけど、ライブハウス自体は初めてじゃないし、同じくらいのキャパだと名古屋のエルに行ったことがあったからそこまで戸惑うこともなく、ロッカーに荷物を預けていたら日本の若い女の子(美人)にドリンクの交換の仕方などを尋ねられて、ちょっと先輩風吹かせちゃったりして笑。ライブハウスが初めてだったみたいで(もしかしたらライブ自体?)、わーもうそんなの一生の思い出に残る体験に決まってるもん、素敵な思い出になってたらいいなー。なってるよねきっと。いや私の先輩風の思い出じゃないよ!(わかっとるわ)
ちなみに2023年9月現在でドリンク代は600円、コインロッカーは400円。私が見た情報より100円値上がっていた。会場内の待機中が寒いっていう情報は本当に助かった!寒がりの人は上着必須。開場と同時に入ったから1時間もカーディガンなしでいたらわたしは凍えじんでたよ。スタンディングで一人だとこの立ちっぱの待ち時間がほんっと暇だけど、BGMのセレクトは誰だったんだろう?韓国語の歌で、おしゃれな曲ばっかり流れてきたから聞き耳立ててだいぶ暇つぶしできた。Spotifyのおすすめってあんまりなのわたしだけ...?Shazamすればよかった笑。
そんなこんなで1時間が経ち、先行のリーガルリリーがスタート!
YouTubeで少し拝見してきてはいたけど、一見可愛らしいという印象(嫌だったらごめんね)からは想像もつかないくらいゴリゴリのギターロックの生音に度肝を抜かれてしまった。音もかっこいいし、初めて聴く人も飽きさせないような流れるような構成がすごくよくて、曲間の繋ぎがうまいなあと思った。あと私は女性のベーシストに弱いので、海ちゃんかっこよかった...(惚)
なかなかに歌詞もエグい(褒め言葉)。そうそうリーガルリリーってスピッツのジュテーム?をカバーしてるんですね。マサムネのラジオがきっかけでここまでやってきた私、対バン相手とも好きで繋がっていたとは。
20:15に終わって、セットチェンジ。
あれ?もしかしてメンバーでは...?と思ったらやっぱりそうだった笑。本人達がセッティングしに出てくるのを見るのは初めてのことでちょっとびっくりしたけど、前方の韓国のファンの方は騒ぐことなく、これが普通なのかな?しかもボーカルのホスンが手を振りながら客席を動画撮影しててもれなく私も手を振る笑。
20:30過ぎ、いよいよSURLスタート!
たぶんこうしてブログで書いてるのは私ただ一人な気がするので勝手に責任を感じていますが、一個人の感想なので、何卒...。
まずはセットリストを先に。
私の記憶力ではやった曲をかろうじて覚えてくるのが限界なので、だいたいこんな感じだったはず...で並べてはいるけど正確な曲順はもはや不明。涙
Cilla ☆
Dead Man
Dry Flower ☆
Don't Say No
Dancing on the Rooftop ☆
Like Feathers ☆
People
Silence
Snow ★
9Subways ☆
WHAT TIME IS IT NOW? ★
What You Say ☆☆
NO JAM ★
Your world(Hoseung)
Firework
Around
Fall
☆=私が大好きな曲
★=ライブで好きになった曲
この17曲はたぶんきっと合っている、はず!
けどこれだけだとMCと合わせても時間が合わない気が...あとやっていたとしたらThe Lights Behind You、Not OKあたりだと思うけど全く自信なし。
前にブログで「イントロの音とか最高だから、ライブの1曲目に鳴り出したら感動しちゃうな。」と書いたことがあったけど、本当にCillaが1曲目で私の感覚は間違ってなかった...!!と思った。今回は終演ダッシュ出来るように(結局しなかったんだけど笑)出入り口側のハンビンサイドにいたから、初めてのライブver.は特にベースの音がグイグイ内臓に響いてきた。アレンジしてたから、実は最初はCillaだって気づかなかったんだけどね笑。
これと同じだったかな...?
「こんばんはSURLです」のホスンの日本語が流暢でびっくり!「暑い...」とか普通に日本語でつぶやいてて可愛かったな。前回はMCを紙に書いてきていたみたいだけど(2019年のインタビュ&レポート)、今回はカンペなしで英語を交えて出来るだけ日本語で伝えてくれた。途中でわからなくなってしまって、「ドラマで勉強してきたのに...」って悔しがる場面もあったけど、今韓国語を勉強している私からしたらとても上手でしたよ。それにしても、何のドラマを見たのかちょっと気になる...笑。
ホスンが準備している間に、ドラムのミョンソクが繋ぎ役に。「ほんとに、だいすきです!」と言ってくれて、会場も和やかムード。準備が出来たホスン、「次の曲は、僕たちの曲で一番有名な曲です」と言ってDry Flower。マサムネがラジオで紹介して、私がSURLに興味を持ったきっかけの曲。ホスンのソロでサビから歌い出すライブver.は、歌声に一瞬で心掴まれて胸が痛むくらいエモーショナルで、はぁー...むちゃくちゃよかったな...。大好きなDancing on the Rooftopも前半の方だった記憶、ミラーボールが回ってダンスホールに変わる会場、これこれ、最っ高。海外で人気のあるらしいDon't Say Noは、途中で別の曲やってるかと思うくらいアレンジしていてびっくり。演奏技術も高いしアレンジ力もすごい。
前回は2019年に日本でファーストライブをして、そのときはまだフルアルバムはなく、今回は初めてのフルアルバムのツアー。アジアツアーは日本で最後だけど、香港は台風が来て中止になってしまい残念だったと話すホスン。それから、「ほとんど韓国人だと思うけど...笑」との前置きもありつつ、会場へ国籍アンケートをする場面も。確かに韓国が一番多かったけど、日本人ももちろんいて、何人ぐらいだろ...20人くらいはいたかな...?あとはUSA、中国、ニュージーランドの方も!こんなに多国籍な空間にいたとは、なんだかちょっと感動してしまった。
後半、次の曲はファーストEPに入っている曲で、日本語だと雪?(うんうん、合ってるよ)と曲紹介をして、Snow。Snowは今回のライブの個人的ハイライト曲だった。歌詞の訳は調べたことがなかったけど、聴いてるうちに涙が込み上げてきてしまって、一気に大好きな曲のポジションに駆け上がった。帰って訳を調べて、子供の頃とは確実に違う、失われていく大人のせつなさを歌う歌詞(という解釈をして)にさらに好きになった。そうあと、あの雪が降るような音はホスンの指弾きだったんだなあって、ライブで見なかったら気づけていなかったところ。
終盤の畳みかけ、「本気で行きますよ」と日本語で煽るホスン。WHAT TIME IS IT NOW?のイントロに歓声が上がる会場、この曲、ライブで聴くとめっちゃくちゃアガることが判明。やばい。からの、イントロのギターリフが大好きすぎるWhat You Say!!やったー!!うれしーー!!!ホスンが会場のシンガロングを聴いて「BEAUTIFUL~」って言ってくれる人でまたうれし。さらにはNO JAMが聴けると思わなかった!!この時点ではもう明日のことなんて考えてなかったから、とにかく楽しくて仕方なくて、頭振ってジャンプしながらその場を思いっきり楽しんだ。
次はドラマのOSTで...と言ったから調査官クギョンイの!?(Watch Me大好き)(後ろの日本の女の子2人も同じ反応!)と思ったら、二十五、二十一の方だった。存在は知っていたけど、この曲はSpotifyでも流れないなーと思ったらそれもそのはず、作詞作曲は別の人で、ホスンがソロで参加している曲だからだった。SURLの曲とは毛色が違うけれど、ボーカルの伸びやかな歌声が心地良い。ホスンの声って聞き方によっては中性的で、私はどうもそういう声を好むみたいだ。
本編最後にFireworkを演奏してステージからはけた後、韓国のファンの方による\エンコル!/の声に合わせてアンコール。よかったみなさんがいらっしゃって...私が普段行くライブ、コロナ前からアンコール!の声がいつの間にかなくなって手拍子だけになってきていて、日本人どんだけ引っ込み思案なのっていうね笑(おまえもな)。しかしコールに1分も経たずに出てきてくれたから思わず早っ!って声が漏れるところだった。今まで行ったライブの中で間違いなく最速だったよ笑。
最後のMCで、何か言いたげだったんだけど日本語が出てこず、英語に切り替えようとするも「だめだ、영어(英語)も出てこない......ありがとうございました」と諦めたホスンに会場から温かな笑いと拍手が起きる。ホスンはバンドの中で一番見た目のロック指数が高いけど、「緊張しますね...笑」と少し照れたり、最後にはリーガルリリー、会場のスタッフ、そして私たちにお礼の言葉をきちんと述べる、律儀で愛嬌のあるいい子であることが実際に会えてよくわかった。もちろん他のメンバーも、場を和ませてくれたミョンソク、目を閉じて穏やかな笑みを浮かべながら演奏する姿が印象的だったハンビン、Rooftopのホスンとのギターの掛け合いで笑顔が見られたドヨン、会えて本当によかった。SURLの生の音、チンッチャ最高。
日本での知名度は正直低いけれど、知られていないのが悔しくなるくらい私はとてもいい演奏をするバンドだと思う。日本でもフェスとか出たら絶対にファンがつくと思うんだけどな...。
代官山を思わず一人でスキップしそうだった帰り道。恵比寿で電車を待つ間に夜行バスのチケットを無事確保して、東京駅ではKIOSK閉まってて晩ご飯食いっぱぐれたけど気にしない。交通費も浮いたことだし、バスの中でずっとSpotifyで我慢してた分セットリストの曲を一気にiTunesストアでダウンロードしたら、不正利用の疑いがかかってカード一回止まったこともまた思い出。
思い出すたびに笑顔になれる、日本にいながら国境を越えていたあの時間。またかけがえのない思い出が増えた。次いつ会えるかわからないけど、一回りも二回りも大きくなった彼らに会えるのが今からとても楽しみ。ありがとう、SURL。
와줘서 정말 고마워요 설!
김도연 씨 푹 쉬세요.
2023. 09. 05. TUE
SURL <review of us> Asia Tour 2023
- TOKYO Daikanyama UNIT pic.twitter.com/UuQBmHDRpJ
— SURL (@SURLofficial) September 9, 2023